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JRA日本食の祭典:
800人が「食欲の秋」満喫
和食を一堂に集め紹介

2007年11月3日



マグロの解体実演で、職人技をみつめる来場者ら

JRA(南加日系レストラン協
会、原生次会長)は10月27
日、数種類の和食を一堂に集め紹
介するイベント「日本食の祭典」
をホテルニューオータニで開い
た。今年で8回目を数え、試食の
ほかマグロの解体ショーや、すし
コンテスト、太鼓・琴演奏など各
種エンターテインメントを織り交
ぜ、約800人の日本食ファンが
「食欲の秋」を満喫した。

 大宴会場を主会場に、すしや刺身、そば、うどん、うな丼、カレーライ
スなどが振る舞われ、クレープなどのデザートは女性に人気を呼んだ。地
酒や焼酎、ビール、緑茶、豆乳などの試飲も行われ、日本庭園では、天ぷ
ら、焼き鳥、焼きそば、お好み焼きを焼く香ばしい香りが食欲をそそっ
た。数種類の日本食が味わえると好評で、会場は活気を帯び盛況なイベン
トとなった。

 年々数を伸ばしてきた来場者は昨年千人を超えたが、今年は「ゆっくり
と味わって楽しんでもらおう」という主催者側の配慮からチケット販売を
800枚に制限。広告も減らしたが、常連参加者らが前売りチケットを早
くから求め、完売したという。人数制限の効果はてきめん、食券購入制か
らバフェスタイルに変更したことも手伝って昨年までの混雑は見られず、
地酒ブースでは品評会のように味わいながら時間を掛けて試飲でき、担当
者に熱心に質問する来場者が多く見受けられた。 

 マグロの解体実演は、2日前にハワイ沖で捕獲された重さ175ポンド
のメバチマグロが捌(さば)かれた。見学者が、普段はなかなか目にする
ことができない大きな魚を使った職人技に圧倒されるなか、約400人分
の刺身となり振る舞われた。

 実演のマグロは水産食料品卸売商社「インター・マリーン・プロダク
ツ」(本社東京)が提供。同社ロサンゼルス支社長の草柳ジョニーさん
は、世界的なすし人気でマグロの需要が急増していると説く。供給が追い
つかず、養殖マグロで補っているのが現状だという。草柳さんは「天然も
のと平行して質のいい養殖魚を探し求め、安全な食材を提供したい」と述
べた。

 ウニのプロモーションでは、生きたウニが水槽から取り出され殻を割っ
て身を出す実演が行われた。ウニの長くて鋭いトゲを見るのが初めてとい
う人も多く、試食者は甘みのある新鮮なウニのおいしさを認めていた。

 初参加したジャスティン・モーアさんは、贔屓(ひいき)にするエンシ
ノのすし店「ヒロスケ」の板前から参加を促された。日本食の祭典を「多
くの種類を食べることができるいい企画で実演も充実している」と褒め
た。マグロの解体実演では、幸運にも脂がのったトロ身が口にでき至福を
味わっていた。食通のモーアさんはバレー地区の和食レストラン事情にも
詳しく、日本人板前とも親交が深いという。

 同じく初参加のジョン・マッカースカーさんは大の料理好きで、プロ用
の刺身包丁を購入予定で、現在吟味中。趣味のすし作りは独学で、すし学
校を経営するアンディ松田さんが出したビデオや本で研究しているとい
う。この日披露された職人の包丁さばきに感動した様子で、「早く包丁を
買って、家族に僕の腕前を見せたい」と興奮気味に語った。

 すし店をチェーン展開する原・JRA会長は「日本食=すし」という時
代は終わったと力を込める。さまざまな種類の日本食が認知されており、
最近ブームになりつつある居酒屋の豊富なメニューを例に挙げた。日本食
を週に一度は食べるというアメリカ人が多いが、それは外食に限ってのこ
とだと指摘。「日本食が家庭に入り込む(各家庭で調理される)こと」が
JRAの目標だとし、「まだまだ頑張らなければならない」と使命感に燃
えていた。(潤、写真も)

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